ががいも  

学名  Cynanchum rostellatum (Metaplexis japonica)
日本名  ガガイモ
科名(日本名)  キョウチクトウ科
  日本語別名  ゴガミ、カガミグサ、ジガイモ、チチクサ(乳草)、クサパンヤ、
漢名  蘿藦(ラバ,luómò,らま)
科名(漢名)  夾竹桃(キョウチクトウ,jiāzhútáo)科
  漢語別名  芄蘭(ガンラン,wánlán)、天將殻(テンショウカク,tianjiangke)、飛來鶴(ヒライカク,feilaihe)、賴瓜瓢(ライカヒョウ,laiguapiao)、
英名  
2004/08/21  びん沼公園 (富士見市東大久保)
2007/08/13 薬用植物園

2007/08/07 田島が原

2005/08/12 清瀬市下宿

 イケマ属 Cynanchum(鵞絨藤 éróngténg 屬)については、イケマ属を見よ。
 和名ガガイモの語源は不明。一説にカガミイモの転訛。
 『本草和名』蘿摩子、一名芄蘭に、「和名加々美」と。
 『倭名類聚抄』芄蘭に、「和名加加美」と。
 『大和本草』蘿摩に、「和名カゞミグサ、又ジガイモ、ガガイモ、京都ニテハチクサト云、葉莖ヲタテハ乳汁ノ如クナル白汁出ル故也・・・筑紫ニテガブナト云」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』蘿藦に、「カゞミグサ ガゞイモ ガブナ
筑前 ガブロ同上 ドウガメヅル チゝグサ ヲグサ大和本草 チトメ ヂガイモ トンボウノチ羽州津軽 ガゞラビ加州 ガンガラビ越後 ハトカミ タトウガミ下総 ゴガミヅル仙台 ゴガミ同上 ゴウガミ同上 ゴガラビ羽州 コウガモ遠州 ゴウガメ駿州 カトリグサ江戸 カラスノモチ勢州 ムヂナノチ佐州 シコヘイ備前 イカシコ泉州 ゴマンザイ南部 ゴマザイ同上 ゴマシロ同上 ゴマジヨ津軽。莢ノ名、下ミナ同 ゴマシロカイ南部 ハンシヤ豫州 カラスバナ雲州 スゞメノマクラ越前」と。
 パンヤはポルトガル語の panha から。キワタ科パンヤノキ(カポックkapok) Ceiba pentandra、またキワタ科キワタ(インドワタノキ) Gossampinus malabarica(=Bombax malabaricum)の種子の綿毛を言う。ガガイモの実には白い絹糸のような毛があるので、クサパンヤという。
 北海道・本州・四国・九州・朝鮮・華北・東北・陝甘・華東・湖北・極東ロシアに分布。
 パンヤは布団や枕の詰め物として用いる。ガガイモの実の毛も、ワタの代用として同様に用いる。中国北部でこれを用いて作った針刺しは婆婆針綫包 popozhenxianbao と言い、また印肉にも用いられる。
 中国では、全草・塊根・種子(蘿藦子)・果殻を薬用にする。 『全国中草葯匯編』上/748-749
 『詩経』国風・衛風・芄蘭(ぐわんらん)は、「芄蘭の支(えだ)、童子 觿(けい,くじり)を佩(お)ぶ、・・・芄蘭の葉、童子 韘(てふ,ゆがけ)を佩ぶ」と詠い、未成熟な男性を女性の側からからかう。

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